今日はこの間お伝えした「洗い」を行ったお仏壇の「洗い前」と「洗い後」の写真をお見せしたいと思います。
上の写真は洗い前の狭間(欄間)とお仏壇内部のマスになります。
長い間おまつりされていたので全体的に黒くすすけており、部品があたっていた部分との光の違いがわかると思います。
こちらが「洗い後」の写真になります。狭間の天女をみていただくとその違いがわかっていただけると思います。彩色や金箔の輝きがよみがえりました。
「お洗濯」ではすべての金箔や漆を押しなおし、塗りなおす、いわば新品と同じように作業を行うことも可能ですが
そのまま生かすことができるものはこのように「洗い」を行い、一部を修復するだけで新品同様の状態まで修復することが可能です。
お金をかければきれいになるのは当たり前ですが、できるだけ生かせるものは生かし、予算をかけなくてもきれいな状態へ修復する。最善の方法をお客様と相談しながら作業を行う。それが当店のポリシーです。
お仏壇は安いお買い物ではありません。そして、お仏壇の「お洗濯」も決して安いものではありません。
最近は古くなった大きな仏壇を処分し、タンスに置けるような小さなものやお求め安いものへお買い替えされることも増えてまいりました。ご家庭の事情はあってもお仏壇を購入し、おまつりされるそのお気持ちは素晴らしいことだと思います。
今日、核家族化、マンションなど住まいの問題など今までのライフスタイルは変化し、多様化してきています。そんな中でも昔からのお仏壇を大切にし、修復することでこの後の世代にも伝えて生きたいというお客様の想いを大切にし、できるかぎりお客様のご要望に合わせたお仏壇のお洗濯をこれからも行っていきたいと考えております。
もちろん、「お洗濯」だけでなく新しい京仏壇の製造や唐木仏壇、上置仏壇も取り扱っておりますのでご来店もお待ちいたしております。
本日もお付き合いありがとうございました。